古着とお店の話
Jun 4, 2017
OPENしてから一ヶ月以上が経ちました。
日々、たくさんの方にお会い出来るこの空間。
非常に有難いです、他に代え難い喜びであると感じています。
知り合いや友人が、まだ見ぬ新しいお客様を連れて来てくれたり。
その方がまた、まだ見ぬ新しいお客様を連れて来てくれたり。
近隣ショップの方から紹介されて来てくれたり。
本当にありがとうございます。
僕が中学生だった頃、今は無き古着屋がこのお店の近くにありました。
初めて買ったlevisはそこで買いました。
(levis501赤耳、今は友人宅のタンスで眠っている。取り返そうかな…)
ビンテージがあるお店でも無かったし、特別安いお店では無かったけど、
ここのお店とほぼ同じくらいの坪数の店内には古着が所狭しと並べられていました。
オーナーの方も、どこか寡黙で殆ど会話した記憶が無いくらい。
そんな記憶です。
しかし僕にとって、古着を通して一番アメリカを感じられた場所でした。
古着ってかっこいいなー。ファッションてかっこいいなー。と感じさせてくれる場所だった事には間違いない。
でも高校生の時に、まさかの閉店。
惜しまれて閉店したかどうか分からないけど、僕にとっては一大事である。
だって古着を買う場所を無くしたから。
他にも幾つか古着屋はあったけど、そこで古着を買う事に物凄く意味を感じていたから。
東京にいた時は、とにかく古着屋に通う事がステータスと感じ、
ビンテージで身を纏う事で高揚感に浸っていたと思います。
18歳の頃から、アパレルに携わりファッションを学び感じてきた。
実際にアメリカ買い付け行って、アメリカに触れ、感じ、考える様になりました。
こいつイケてるなー。と思う現地の人はだいたいどうしようも無い服を着ている事が多い。
その服が500円とか1000円とかで手に入れた服だったりする。
自分が恥ずかしくなりました。
時代は変わり、ファッションの流れや形態も変わっています。
かつて、有名だった古着屋が無くなっていたり。
僕は体型も変わり、趣味や嗜好も変わっている。
(体重は10kg近く太り、最近は東南アジア顔と良く言われます…)
寂しい気持ちもあるが、それと同時に新しいお店や洋服が生まれていることも事実です。
新しい物が古着と認知され、リメイクの発展で新たな価値を見出したりと。
確実に進化しているモノやコトは多い。
僕のお店にはスーパービンテージも無ければ、何かに特化したお店でも無いかも知れません。
そして、決して僕も気さくでも無ければ、笑顔が上手な人間でも無いと思います。
(前職時代は怖いとしか言われませんでした。話せばきっと普通の人間です…)
それでもいいんですよ。
(いや、それじゃダメだな。直そう…)
洋服を通して、誰かの何かのキッカケになるお店で在りたいと思ってます。
僕が学生時代に感じた、自分のプラスになるたくさんのコトみたいに。
でも新品もめちゃくちゃ好きです。
だから新品もお取り扱いさせてもらってます。
ヒトとヒト。
コトとコト。
そんな交差するお店がいいです。
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